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蝶ヶ岳(2011.1.8-10)その2

蝶ヶ岳表紙



天気の崩れが予報より早まったようで、昨晩のうちから雪が降り止まず、テン場の積雪も30センチほど増えていました。

夕べ小屋の管理人さんに伺ったところでは、昨日蝶ヶ岳に向かった登山者は単独行者が一人だけ。

その人も中腹で幕営すると言っていたから、最後までトレースがあるか分らないとのこと。



ルート図



蝶ヶ岳登頂ルート図




二日目(徳澤園⇔蝶ヶ岳)


2011.1.9(日)


<行程>

徳澤園(6:10)→長塀山(10:40-10:45)→妖精の池(11:55-12:05)→徳澤園(15:25)



5:00起床、ガイドさんが用意してくれた朝食を済ませ、6:00にテント前に集合。


井坂ガイドは足の具合が今ひとつで今日はテン場で待機、小野田ガイド・後藤ガイドにゲスト3名の5人パーティで山頂を目指します。


小野田ガイドから、天気の崩れが早く、山頂に立てても展望は期待できないとの話があり、少しがっかりするも服装・装備の確認をし、6:10ヘッ電を点けて、とりあえずつぼ足で行動を開始しました。



出発
(穂高ガイズ提供)


最初から急登が続きます。 夜の間の降雪で、やはり昨日入山した単独行者のトレースも消えていました。




このルートは基本的に夏道を行きます。  赤リボンや樹木に記されたペンキマークがあまり目立たず、ガイドさん無しではドラ吉にはルートファインディングが厳しそうです。





傾斜が更にきつくなったきて、アイゼン装着の指示が有り、安全な場所を確保して10本爪アイゼンを装着しました。 「焦らず落着いて急ぐ」とのコメントあり。


アイゼンで登る
アイゼンで登る    (穂高ガイズ提供)


一部に雪の薄いところもあり、隠れている木の根っこにアイゼンを引っ掛けないようにとの注意がありました。


歩くペースはドラ吉の普段のペースに比べやや速く、遅れないよう頑張ってついて行きます。



Nさん、Tさんともお若いだけあって、快調に足を進めており、たいしたもんです。



ややもすると遅れ気味のドラ吉が気になったのか、小野田ガイドから「今日は遅くとも13:00までに山頂に着きたいと考えています。 13:00の時点で山頂に至らない場合は登頂を断念して、その場から下山を開始します。
13:00までに山頂に立つためには今のペースを維持する必要がありますので、下山の体力も考えて辛い場合は早めに手を挙げて下さい。」との声がかかりました。


乾いた小雪が間断なく降り、一向に止む気配がありません。




展望のない樹林帯の急登が続き、さらに雪が深くなってきたので、アイゼンからスノーシューに履き替えの指示が出ました。  スノーシュー歩きは得意のドラ吉ですが、なかなかペースが上がりません。


スノーシューに履き替え
スノーシューに履き替え    (穂高ガイズ提供)


登山路




いくらか傾斜が緩んできたあたりで、昨日から上がっていた登山者のソロテントがあり、そこからは顕著なトレースが続いています。


しばらくすると先行者の姿が視界に入ってきました。  やがて追いつき、進路を譲っていただき、また我々が先頭に立ちます。


小野田ガイドと後藤ガイドが交代で先頭に立ち、ラッセルにあたります。積雪は100~150センチ位でしょうか。


時折、ピシッと言う音が聞こえてきます。  凍裂によって樹木が裂ける音です。  厳冬期自然の厳しさを思い知ります。


凍裂


気温はマイナス10度ほどでしょうか、いつも山行メモを取るボールペンのインクが固まってしまって、用を成しません。



10:40、長塀山のピークに到着。  ピークといっても樹木に覆われ展望はありません。


長壁山  長塀山にて
(穂高ガイズ提供)



ペースは順調とのこと、次のポイントである妖精の池を目指します。


登る!
(穂高ガイズ提供)



長塀山からはアップダウンを何回か繰り返し、11:55に妖精の池(標高2600m)に到着しました。


ここで小野田ガイドから最終の案内がありました。


「ここから山頂往復に1:20ほどかかると思います。 山頂は風が強く展望もないと思いますが、行きますか?」


Tさんは力強く手を挙げて、登頂を希望。


Nさんとドラ吉は、正直帰りの体力を考えて、ここで登頂を断念することにしました。


疲れた!
疲れた! 妖精の池にて    (穂高ガイズ提供)


妖精の池にて
妖精の池にて Nさんと    (穂高ガイズ提供)


山頂
この日の蝶ヶ岳山頂    (穂高ガイズ提供)


ここでパーティーを分割、小野田ガイドとTさんは山頂を目指し、Nさんとドラ吉は後藤ガイドと一足先に下山することにしました。



下山中も登山者に会うことも無く、結局この日徳澤から蝶ヶ岳に挑んだのは前日から中腹に幕営した先行者と我々だけでした。


下る
(穂高ガイズ提供)


途中スノーシューから再びアイゼンに履き替えて下山を続けます。


西面斜面では樹林帯にも拘わらず、降り続く雪と風で、朝に自分たちが残したトレースも消えてしまっているような状況でした。


途中で頂上からUターンしてきた二人も追いつき、15:25に無事徳澤園に帰着することが出来ました。


徳澤園に帰着



行動時間9:15の雪山登山、残念ながら山頂を踏むことは出来ませんでしたが、厳しい雪山を経験することが出来、
充実感一杯の一日でした。


下山後も雪は降り続いていました。  今晩は天候が悪いので、夕飯は温かい小屋の中で摂る事にしました。


取り敢えずは今日のお互いの健闘、特にTさんの山頂登頂を祝って乾杯をしました。


小屋の管理人さんからは小屋の名物の凍結野沢菜漬けの差し入れをいただきました。


凍結野沢菜漬け



夕飯はガイドさん心尽くしの「ペミカン」を使ったシチュウー(カレー?)、最高に美味しかったです。
(あまりにお腹が空いていて、食べるのに夢中で写真を撮り忘れました、ゴメンナサイ)


夕食後も消灯時間の21:00まで、席を談話室に移して管理人さんと楽しい話で盛り上がりました。


管理人さんからは会津坂下の銘酒「飛露喜」を振舞っていただきました。 ありがとうございました。




その3に続く

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テーマ : アウトドア
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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大雪だったんですね

このルートは夏も歩いたことはないのですが、地図で見れば相当急峻な尾根なんですね。
思った以上にハードでタフなルートで驚きました。

素晴らしい思い出を共有させていただきこちらまで感動させていただきました。
いつか行ってみたいけれど、体力が~~~~~無理ですよね。

そうなんです

そうなんです(遭難です?)、結構な急登でした。

一度夏道も歩いて、検証してみたいなと思いました。
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横浜生まれで現在は柏の住民です。
野球はドラゴンズ、サッカーはレイソルを熱烈に応援しています。
妻のポチと楽しく山を歩いています。

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