奥大日・立山(2015.9.27-29)

ドラ吉の勤務先の社長Aさん、日本風景写真協会の会員で、昨年は紅葉を求めて涸沢に遠征しましたが、今年はもう少し手軽な山域で撮影に専念したいとの要望。
相談に預かったドラ吉、BAKUさんの昨年の立山の山行記録をお見せしたら、是非立山に一緒に行きましょうとのお誘い。
8月中旬にギックリ腰をわずらって、夏山計画をふいにしてしまったドラ吉、渡りに舟と参加することにしました。
一日目(雷鳥荘⇔奥大日岳)
2015年9月27日(日) 曇り時々小雨のち晴れ
<メンバー> Aさん、Nさん、Oさん、ドラ吉
<行程>
雷鳥荘(9:56)→雷鳥沢キャンプ場(10:10-35)→新室堂乗越(11:04-11)→室堂乗越(11:30-37)→(休憩12:10-25)→奥大日岳(13:13-30)→(休憩14:25-32)→室堂乗越(14:48-15:00)→新室堂乗越(15:13)→雷鳥沢キャンプ場(15:50-16:00)→雷鳥荘(16:20)
<ルート図>
Aさん、Nさんは一足早く土曜日から室堂入り。
Oさんとドラ吉は新宿23:00発の夜行バスで扇沢へ。
早朝5:00に扇沢駅に到着、車中ほとんど一睡もできず、それでもおよそ2ヶ月振りの山行に興奮気味なのか、あまり眠くもありません。
先週のシルバーウィークの喧騒がうそのように、扇沢駅も閑散としており、静かな山行が楽しめそうです。
7:30、始発のトロリーバスで一路黒部ダムへ。

Oさんは初めての立山、ダムの展望台でゆっくり写真を撮りたかったようですが、次のケーブルカーに一台乗り遅れると、その先の乗り物が次々に遅れて、室堂到着が遅くなるとせかします。
観光は帰路と納得させてケーブルカー黒部湖駅に急がせると、臨時便が待っていました。

黒部平からのロープウェー、眼下に黒部湖とタンボ平が広がります。

タンボ平の紅葉、今が見頃のようです。

乗り継ぎも順調で、9:00前に室堂に到着、生憎の曇天でミクリガ池もガスに覆われています。

雷鳥荘でAさん、Nさんと合流。
Oさんは一人幕営、先にキャンプ場に下りました。
雷鳥荘にザックをデポ、20ℓのサブザックに替えて、3人Oさんを追いかけます。
日曜日の10時過ぎということもあり、テン場も閑散としています。

称名川を渡り、新室堂乗越に向かう登山道に取り付きます。
山裾は錦に彩られています。

称名川の谷を挟んで対岸の天狗平を確認できましたが、この後小雨模様となり、雨具を着ることに。

展望のない中、山頂に到着、味気ない証拠写真を収めます。

下山を始めると、幸いにも視界が開けだし、立山の全景を拝むことも出来ました。
しかし、剱岳は終始ガスの中、明日へのお預けです。




16:20雷鳥荘に帰着。
温泉にゆったり浸かり、浴衣に着替えてビールで喉を潤します。 ああっ、最高!

<本日のデータ>
行動時間 | 6時間24分 |
歩行距離 | 9,4km |
最大標高差 | 419m |
獲得標高 | 上り 623m |
下り 641m |
二日目(雷鳥荘→一ノ越→雄山→真砂岳→別山南峰→別山乗越→雷鳥荘)
2015年9月28日(月) 快晴
<メンバー> Nさん、Oさん、ドラ吉
<行程>
雷鳥荘(5:05)→室堂山荘(5:31-38)→祓堂(6:14-20)→一ノ越(6:29-37)→雄山(7:34-54)→大汝山(8:21-28)→富士ノ折立(8:43-45)→真砂岳(9:25)→(休憩9:41-48)→別山南峰(10:20-30)→別山乗越(11:00-25)→雷鳥沢キャンプ場(12:31-40)→雷鳥荘(13:01)
<ルート図>
今日は終日快晴の予報、Aさんは弥陀ヶ原と室堂平で写真撮影に専念。
残りの3人は立山周回の山旅へ。
5:00、雷鳥荘に集合、スーパームーンを仰ぎ見ながら一ノ越へと向かいます。

昨日登った大日に朝日が当たり始めました。

6:29一ノ越到着、月曜の早朝で雄山への登山道も人影もまばら。
稜線の風は冷たく、毛糸の帽子を被ります。

雄山への登山道はざれていて、とても登りにくく疲れます。
それでもCT通りの1時間で山頂に到着、360度の大展望にNさん、Oさんも歓声を上げていました。
早速、薬師・黒部五郎・笠をバックに記念撮影。

@500円の雄山神社参拝はパス、先を急ぎます。

登山道から山崎カールと室堂平を俯瞰。

行く手に剱岳、テンションが上がります。

本日二つ目のピーク、大汝山でハイ、ポーズ!

雄山東面の御前沢雪渓、2012年に雪渓の底にある万年雪が氷河と認定されました。

三つ目のピーク富士ノ折立、ピークは踏まずに大走りへの分岐方面に急降下。

これから向かう真砂岳、別山方面の登山道は、今までの岩稜歩きと打って変わり、なだらかな馬の背のようで、左右の景色を見ながらのんびり歩けます。

四つ目のピーク真砂岳、鹿島槍(左)、爺ヶ岳(中)方面の視界が開けます。

別山方面にガスが湧いてきました。

雷鳥沢野営場や大日方面は快晴、気持ちの良い山旅が続きます。

五つ目のピーク別山南峰、かつて剱岳の遥拝所が置かれていました。

そしてついに目の前に広がる剱岳の雄姿! ここまでの疲れが吹き飛びます。

室堂平と雲海

好天に恵まれて、絶景を堪能できました。
今日の山旅もそろそろエピローグ、別山乗越を目指して降下を開始します。

別山乗越で大休止、剱岳ともお別れです。

紅葉を愛でながら、雷鳥坂を慎重に下ります。





さあ今日も温泉とビールが待っている、立山万歳!!
<本日のデータ>
行動時間 | 7時間56分 |
歩行距離 | 10,6km |
最大標高差 | 778m |
獲得標高 | 上り 1,000m |
下り 995m |
最終日も好天、順調にダムまで下って来ました。
立山ともお別れです。
Aさん、Nさん、Oさんにも十分楽しんでもらえたようです。 ドラ吉もほっとしました。

スポンサーサイト