唐松・五竜(2015.7.31-8.1) その1

2013年9月の朝日岳~白馬岳の縦走以来、およそ2年振りに北アルプスに行って来ました。
行先は唐松・五竜、8年前にBAKUさんに連れて行って頂いた、ドラ吉初の北アルプス。
超好天の下、思い出をなぞりながら歩いて来ました。
一日目(八方池山荘→唐松岳→五竜山荘)
2015年7月31日(金) 晴れ ドラ吉単独
<行程>
八方池山荘(7:35)→第三ケルン(8:24-8:34)→扇雪渓(9:35-9:45)→丸山(10:23-10:33)→唐松岳頂上山荘(11:52-12:19)→唐松岳山頂(12:42-12:50)→唐松岳頂上山荘(13:06-13:25)→最低鞍部(14:52-15:05)→五竜山荘(16:16)
<ルート図>
8年前の唐松・五竜は生憎の天候で、両山頂で展望が得られませんでした。
今回の山行の目的は、その時のリベンジを果たし大展望を得ること、そして諸条件が整えば八峰キレットを越えて鹿島槍ヶ岳の山頂に立つこと。
ハイシーズンの小屋泊まり、念のため五竜山荘と冷池山荘に予約を入れました。
前日の21:00に自宅を発ち、八方第三駐車場に25:10に到着、5:30まで仮眠をとりました。
平日のゴンドラ「アダム」の始発は7:00、ゴンドラ駅に6:30に向かいました。
団体客のため定刻より早く運転開始、ドラ吉もほぼ7:00にゴンドラに乗りこみました。

兎平でアルペンクワッドに乗り換え。
足許にはシモツケソウ、トリアシショウマ、クガイソウetc.

黒菱平でグラートクワッドに乗り換え、一気に第一ケルンへ。

八方池山荘で身支度を整え、いざ出発。

登山道の脇にはハクサンシャジンやタテヤマウツボグサ。


小さな雪渓脇の木道、八方山ケルンへ至ります。

歩き始めて50分で第三ケルン、ここまでは順調なペースです。

楽しみにしていた八方池、残念ながらガスっていて、白馬三山は映らず。

岸辺にはオヤマソバやワレモコウ

大好きなタカネマツムシソウ、アルプスに来たことを実感します。

そうこうしている内に標高も上がり、白馬三山もくっきり姿を現しました。

反対側には五竜、鹿島槍も・・・・・、気分が盛り上がります。

前方に学校登山の集団が! 同志社中学校2年の男女の生徒さん。
1967年から48年間続いている学校行事だそうで、プロのガイドさんに引率されて楽しそうに登っていました。
皆さんとても明るく、そして礼儀正しく、元気を分けてもらいました。

スタートから2時間、漸く扇雪渓に到着しました。
先着の同志社の生徒さんたちが雪遊びに興じていました。
ドラ吉は木陰で一服、雪渓を渡る涼風に生き返ります。

2007年8月の扇雪渓、ガスっていました。

漸く丸山ケルンに到着しました。
白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の揃踏みです。

丸山にて、五竜岳をバックに はいポーズ!

丸山まではほぼコースタイムで来ていましたが、ここに来てがたっとペースが落ちてきました。
今回、愛用の時計SUUNTO OBSERVERを家に置いて来てしまいました。
スマホのGPS「山旅ロガー」で位置、時間、標高は分かるのですが、いちいち止まってポケットから取り出してフリップしなければならず、ストレスがたまります。
とにかく天気が良すぎて、暑いのです。
今回水場がないので、真水2ℓ、スポーツドリンク1ℓ、無糖紅茶1ℓ、合計4ℓを担ぎ上げて来ました。
ザックの重量は13㎏、少し重すぎたかもしれません。アミノバイタル・プロを補給して頂上山荘を目指します。
登山道の先に唐松岳頂上山荘が見えて来ました。
丸山からの標高差200m、コースタイム50分のところ、80分もかかってしまいました。
この先が思いやられます。

それでも山荘前からの絶景が、苦しさを忘れさせてくれます。
立山 剱岳

コンビニおにぎりの昼食でエネルギーを補給、ザックをデポして空身で山頂を目指します。

ザレた山肌を彩るコマクサ

8年ぶりの唐松岳山頂、念願の展望を満喫しました。
五竜岳

北側の展望、不帰キレットを越えて白馬三山へと連なる稜線。

剱を背に待望の山頂写真、ややお疲れかな。

さあ、山荘に戻って五竜山荘への山旅を続けましょう。
写真右上にこれから進む、牛首のトラバース道が確認できます。

山荘で20分ほど休憩して、牛首へ。
牛首の先の岩稜帯を先行するツアー登山者のグループ。
二組、およそ20人か、全員ヘルメット、ハーネス、シュリンゲ、カラビナのフル装備。
鎖場のトラバースではカラビナをかけてしっかり確保していました。

夏の午後、進行左側(信州側)はガスが上げてきます。 黒部側は快晴、ここからの五竜はダイナミックな山容で感動ものです。

最後尾の若い女性ガイドさんに伺うと、このパーティー今朝天狗山荘を発ち不帰キレットを越えてきたとのこと。
おそらくドラ吉より高齢の方々(それも大半が女性)とお見受けしましたが、ほんと大したものです。

おっと、ここでも可憐なコマクサ。 悪場歩きの緊張を一瞬解きほぐしてくれます。
悪場を通過したところでツアーのご一行をパスさせていただき、先を急ぎます。

この先、最低鞍部(2320m)を通過して、白岳(2541m)まで登り返します。
脱水症状気味か、足が攣って来ました。 芍薬甘草湯を飲むと効果抜群、もうひと踏ん張りできそうです。
白岳 五竜岳

さあ、ラストスパート、白岳のトラバース。 その先に五竜山荘が待っています。
この鞍部に五竜山荘

やれやれ、やっと五竜山荘を見下ろすところまでやって来ました。

16:16山荘に到着、一泊夕食(@8,400円)を申し込むと、部屋は敷布団一枚に2人、夕飯は4回戦の19:00からとのこと。
予想はしていたけど、がっくりです。
それよりもショックだったのはコースタイム6:35のところ、8:41かかり(休憩含む)、小屋到着が16:16になってしまったこと。
幸いにしてこの日は雷雲は発生しなかったから良かったものの、夏山の基本は雷のリスクを避けて遅くとも15:00までには小屋に到着しなくては。
ザックを軽くする工夫を怠ったこともあるが、根本的にこの二年間本格的な登山から遠ざかっていた結果、体重増、筋力減の影響が大きかったようです。
<本日のデータ>
持ち上げた4ℓのうち3ℓを消費、更に小屋到着後冷たい日本茶500ccを購入一気飲み。
恒例のビールはパス! こんなことは初めての経験、飲んだら寝込んでしまって、19:00の夕飯に起きられないかも・・・。
明日の行程は八峰キレットを冷池山荘まで、コースタイム9:25のロングコース。
天気は引続き良さそうだが、今日の様子からすると、ここは無理は禁物。
予定を変更、五竜岳をピストンして遠見尾根を下山することにしました。
冷池山荘に電話をして、キャンセルを伝えました。
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2015年7月31日(金) 晴れ ドラ吉単独
<行程>
八方池山荘(7:35)→第三ケルン(8:24-8:34)→扇雪渓(9:35-9:45)→丸山(10:23-10:33)→唐松岳頂上山荘(11:52-12:19)→唐松岳山頂(12:42-12:50)→唐松岳頂上山荘(13:06-13:25)→最低鞍部(14:52-15:05)→五竜山荘(16:16)
<ルート図>
8年前の唐松・五竜は生憎の天候で、両山頂で展望が得られませんでした。
今回の山行の目的は、その時のリベンジを果たし大展望を得ること、そして諸条件が整えば八峰キレットを越えて鹿島槍ヶ岳の山頂に立つこと。
ハイシーズンの小屋泊まり、念のため五竜山荘と冷池山荘に予約を入れました。
前日の21:00に自宅を発ち、八方第三駐車場に25:10に到着、5:30まで仮眠をとりました。
平日のゴンドラ「アダム」の始発は7:00、ゴンドラ駅に6:30に向かいました。
団体客のため定刻より早く運転開始、ドラ吉もほぼ7:00にゴンドラに乗りこみました。

兎平でアルペンクワッドに乗り換え。
足許にはシモツケソウ、トリアシショウマ、クガイソウetc.

黒菱平でグラートクワッドに乗り換え、一気に第一ケルンへ。

八方池山荘で身支度を整え、いざ出発。

登山道の脇にはハクサンシャジンやタテヤマウツボグサ。


小さな雪渓脇の木道、八方山ケルンへ至ります。

歩き始めて50分で第三ケルン、ここまでは順調なペースです。

楽しみにしていた八方池、残念ながらガスっていて、白馬三山は映らず。

岸辺にはオヤマソバやワレモコウ

大好きなタカネマツムシソウ、アルプスに来たことを実感します。

そうこうしている内に標高も上がり、白馬三山もくっきり姿を現しました。

反対側には五竜、鹿島槍も・・・・・、気分が盛り上がります。

前方に学校登山の集団が! 同志社中学校2年の男女の生徒さん。
1967年から48年間続いている学校行事だそうで、プロのガイドさんに引率されて楽しそうに登っていました。
皆さんとても明るく、そして礼儀正しく、元気を分けてもらいました。

スタートから2時間、漸く扇雪渓に到着しました。
先着の同志社の生徒さんたちが雪遊びに興じていました。
ドラ吉は木陰で一服、雪渓を渡る涼風に生き返ります。

2007年8月の扇雪渓、ガスっていました。

漸く丸山ケルンに到着しました。
白馬鑓ヶ岳、杓子岳、白馬岳の揃踏みです。

丸山にて、五竜岳をバックに はいポーズ!

丸山まではほぼコースタイムで来ていましたが、ここに来てがたっとペースが落ちてきました。
今回、愛用の時計SUUNTO OBSERVERを家に置いて来てしまいました。
スマホのGPS「山旅ロガー」で位置、時間、標高は分かるのですが、いちいち止まってポケットから取り出してフリップしなければならず、ストレスがたまります。
とにかく天気が良すぎて、暑いのです。
今回水場がないので、真水2ℓ、スポーツドリンク1ℓ、無糖紅茶1ℓ、合計4ℓを担ぎ上げて来ました。
ザックの重量は13㎏、少し重すぎたかもしれません。アミノバイタル・プロを補給して頂上山荘を目指します。
登山道の先に唐松岳頂上山荘が見えて来ました。
丸山からの標高差200m、コースタイム50分のところ、80分もかかってしまいました。
この先が思いやられます。

それでも山荘前からの絶景が、苦しさを忘れさせてくれます。
立山 剱岳

コンビニおにぎりの昼食でエネルギーを補給、ザックをデポして空身で山頂を目指します。

ザレた山肌を彩るコマクサ

8年ぶりの唐松岳山頂、念願の展望を満喫しました。
五竜岳

北側の展望、不帰キレットを越えて白馬三山へと連なる稜線。

剱を背に待望の山頂写真、ややお疲れかな。

さあ、山荘に戻って五竜山荘への山旅を続けましょう。
写真右上にこれから進む、牛首のトラバース道が確認できます。

山荘で20分ほど休憩して、牛首へ。
牛首の先の岩稜帯を先行するツアー登山者のグループ。
二組、およそ20人か、全員ヘルメット、ハーネス、シュリンゲ、カラビナのフル装備。
鎖場のトラバースではカラビナをかけてしっかり確保していました。

夏の午後、進行左側(信州側)はガスが上げてきます。 黒部側は快晴、ここからの五竜はダイナミックな山容で感動ものです。

最後尾の若い女性ガイドさんに伺うと、このパーティー今朝天狗山荘を発ち不帰キレットを越えてきたとのこと。
おそらくドラ吉より高齢の方々(それも大半が女性)とお見受けしましたが、ほんと大したものです。

おっと、ここでも可憐なコマクサ。 悪場歩きの緊張を一瞬解きほぐしてくれます。
悪場を通過したところでツアーのご一行をパスさせていただき、先を急ぎます。

この先、最低鞍部(2320m)を通過して、白岳(2541m)まで登り返します。
脱水症状気味か、足が攣って来ました。 芍薬甘草湯を飲むと効果抜群、もうひと踏ん張りできそうです。
白岳 五竜岳

さあ、ラストスパート、白岳のトラバース。 その先に五竜山荘が待っています。
この鞍部に五竜山荘

やれやれ、やっと五竜山荘を見下ろすところまでやって来ました。

16:16山荘に到着、一泊夕食(@8,400円)を申し込むと、部屋は敷布団一枚に2人、夕飯は4回戦の19:00からとのこと。
予想はしていたけど、がっくりです。
それよりもショックだったのはコースタイム6:35のところ、8:41かかり(休憩含む)、小屋到着が16:16になってしまったこと。
幸いにしてこの日は雷雲は発生しなかったから良かったものの、夏山の基本は雷のリスクを避けて遅くとも15:00までには小屋に到着しなくては。
ザックを軽くする工夫を怠ったこともあるが、根本的にこの二年間本格的な登山から遠ざかっていた結果、体重増、筋力減の影響が大きかったようです。
<本日のデータ>
行動時間 | 8時間41分 |
歩行距離 | 9,2km |
最大標高差 | 871m |
獲得標高 | 上り 1,135m |
下り 468m |
持ち上げた4ℓのうち3ℓを消費、更に小屋到着後冷たい日本茶500ccを購入一気飲み。
恒例のビールはパス! こんなことは初めての経験、飲んだら寝込んでしまって、19:00の夕飯に起きられないかも・・・。
明日の行程は八峰キレットを冷池山荘まで、コースタイム9:25のロングコース。
天気は引続き良さそうだが、今日の様子からすると、ここは無理は禁物。
予定を変更、五竜岳をピストンして遠見尾根を下山することにしました。
冷池山荘に電話をして、キャンセルを伝えました。
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