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光岳、南限のハイマツと光石を目指して(2013.7.26-29) その2

表紙


当初の計画では初日に茶臼小屋まで行って(そして鮪の刺身の夕飯を食べて・・・・う~ん残念!)、今日はノンビリ稜線漫歩を楽しむ予定でしたが、雷の所為で聖平小屋に逗留した為、急ぎ足で光岳小屋に向かわなければなりません。

というのも、光岳小屋の夕飯提供ルールは、3名以下のパーティ、かつ全員50歳以上、かつ15:00までに到着することとなっており、遅れると行動食を夕飯とするしかありません。

今回はシュラフを持った分、コッフェルとストーブを置いてきたので、カップラーメンも食べられません。
光岳小屋ではお湯の提供もありません。


三日目(聖平小屋→上河内岳→茶臼岳→易老岳→光岳小屋⇔光岳)


2013年7月28日(日)  曇り時々晴れ


<行程>

聖平小屋(4:16)→南岳(5:38-5:40)→上河内の肩(6:10)→上河内岳(6:19-6:27)→上河内の肩(6:35)→竹内門(6:50)→茶臼小屋分岐(7:32-7:39)→茶臼岳(7:58-8:03)→仁田池(8:17)→喜望峰(8:38)→易老岳(9:50)→(休憩 10:16-10:30)→光岳小屋(12:23-12:46)→光岳(13:02)→光石(13:12-13:15)→光岳(13:23-13:26)→光岳小屋(13:40)



<ルート図>




睡眠十分で体調も良さそう。 菓子パンとショートブレッド、プチトマトの朝食を摂って、4:16に行動開始。



下の写真は今年の2月、広島行きの機上から撮った聖岳から上河内岳・茶臼岳の稜線です。

今日はいよいよこの稜線を歩くのです。


聖岳




光岳小屋到着14:00を目標に、今日最初のピーク南岳(2702m)を目指します。

途中、後を振り返ると昨日は見ることが出来なかった、聖岳の雄大な姿を見ることが出来ました。

楽しい一日が期待できそうです。


聖岳1


たった一人の南岳山頂、ガスガスで上河内岳方面は視界がありません。


南岳山頂


笊ヶ岳の真上に太陽が昇ってきましたが、薄い雲のベールに覆われていました。

笊ヶ岳と太陽


それでもホシガラスが寄ってきて、愛想を振り撒いてくれました。


ホシガラス


上河内岳の肩まで一旦下降しますが、稜線はご覧のようにガスガス、上河内岳から聖の雄姿を拝めるのか、不安が過ぎります。


ガスガスの稜線


順調に上河内岳の肩に到着、しかし視界は開けません。

山頂まではおよそ10分、ガスが切れるのを祈りながら、登るしかありません。


上河内岳の肩


6:19、念願の河内岳山頂(2803m)、南アルプスお決まりの串刺し団子型の山頂標識。


上河内岳山頂


ドラ吉の祈りが通じたのか、聖岳方面のガスが切れ始めました。


聖岳2


おーっ!聖!  右奥に赤石も!


聖岳3


昨日お世話になった聖平小屋も俯瞰できます。 (中央奥は兎岳)


聖平小屋2


肩に下る途中からの聖岳方面の眺め。


聖岳4


これから向かう光岳方面の稜線。


光岳1


肩までもう少し。  左手最奥の台形の山が美濃の最高峰、恵那山(2191m)。


恵那山


奇岩、竹内門が見えてきました。 

左が次のピークの茶臼岳(2604m)。

 
竹内門と茶臼岳


竹内門がいよいよ近づいてきました。

光岳(右)の山頂には雲がかかっています。


竹内門と光岳


竹内門の間を通過、振り返って見る上河内岳。


竹内門と上河内岳


竹内門と聖岳

竹内門と聖岳



まるで盆栽のように枝振りが見事なダケカンバ。 厳しい気候が偲ばれます。


ダケカンバ



やっと富士山の姿をかすかに見ることが出来ました。


富士山が見える



茶臼小屋分岐で一本立て、エネルギーを補給します。 中央奥は兎岳。


茶臼小屋分岐


茶臼岳山頂直下にタカネバラを見つけました。 南アルプスでタカネバラを見るのは始めてかも。

タカネバラ


茶臼岳山頂もドラ吉一人、団子四兄弟もちょっと寂しそう。


茶臼岳山頂


山頂から南西方面の眺め。  右奥が光岳、左の双耳峰は信濃俣。


茶臼岳山頂から


仁田池目指して下ります。

仁田池へ下る


仁田池、何と言うことのない池でした。


仁田池


次のピーク喜望峰に向かいます。 木道のあるなかなか趣のある登山道です。

 
喜望峰に向けて


喜望峰山頂、ここで仁田岳に向かう登山道を左に分けます。

先を急ぐドラ吉は仁田岳はパス。


喜望峰


羊歯に覆われた登山道、これもなかなか良いものです。


羊歯の登山道


いくつかの小ピークを越えて漸く易老岳(2354m)に到着しました。(9:50)

ここから光岳小屋まではCTで2:30、この先は余裕で行けそうです。

辺りにはかなりのザックがデポしてあり、空身で光岳をピストンしているようです。




易老岳


大崩壊地の「三吉のガレ」、西側の信州側に大きく開けており、ドコモの携帯が通じました。

三吉のガレ


三吉平は表示がが無く、気付かずに通過してしまいました。

いよいよ本日最後のきつい登り、涸れ沢状の登山道を標高差およそ300m詰め上げます。


涸沢を詰める1

涸沢を詰める2


大汗をかいて、やっと静高平に到着しました。 二重山稜の舟窪地形です。


静高平


早い時期には水場もあるのですが、すでに涸れていました。

水が涸れてしまうと小屋で水を分けてもらえます。


水場


木道の両側に広がるのは、周氷河地形の名残の亀甲状土。

右奥のなだらかな山頂はイザルヶ岳(2540m)です。

亀甲状土とイザルヶ岳


12:23、光岳小屋に到着しました。

これで目出度く美味しい夕飯にありつくことが出来ます。


光岳小屋


小屋の受付を済ませ一服した後、光岳山頂(2591m)に向かいました。

片道15分で山頂に立つことが出来ます。ここもお定まりの団子形の山頂標識です。


光岳山頂


山頂から10mほど下ったところにある展望台から見る南アルプス深南部の山並み。


展望台から


光石も見えます。

光石1


光石。 石灰岩の大岩で日光が当たって白く光り輝くことから、光岳の名前のいわれとなっています。


光石2


山頂から小屋までは15分ほど、裏山から戻るような不思議な感覚です。

小屋はとても清潔で、管理人さんのお人柄も素晴らしく、とてもフレンドリーな雰囲気です。

ビールを飲みながら小屋からの展望を楽しみましょう。

小屋裏から見るセンジガ原とイザルヶ岳です。

光岳小屋から1


ピラミダルな茶臼岳(中央)と特異な山容の笊ヶ岳(右奥)

光岳小屋から2


上河内岳の頭は雲の中です。 最後まで全身を見ることが出来ませんでした、残念!


光岳小屋から3


NHKの撮影スタッフがレフ板を広げて撮影中、ターゲットは何だろう。


NHK撮影クルー


小屋周辺のハイマツ、群落としては南限と言われています。

南限のハイマツ群落


小屋前のバイケイソウ、今を盛りと咲き誇っています。


バイケイソウ


お楽しみの夕飯は5:00からです。

揚げたての天麩羅に舌鼓を打ちます。

NHKの皆さんと同席となり、撮影の苦労話を聞かせていただきました。

光岳小屋夕飯



<今日のデータ>

行動時間9時間42分
歩行距離15,6km
最大標高差687m
獲得標高上り 1,279m
下り1,037m













食事のあと、管理人さんから明日の天気予報の通知があり、朝から雨とのこと。

明日は最終日で便ヶ島まで下るだけ、雨を楽しむくらいの気持ちで、余裕を持って下山しよう。









四日目(光岳小屋→易老岳→易老渡→便ヶ島)



2013年7月29日(月)   雨



<行程>


光岳小屋(4:48)→易老岳(6:47-6:50)→面平(8:24)→易老渡(9:32-9:36)→便ヶ島(10:15)



<ルート図>







3:00起床。

外のトイレに行くと雨は未だ降っていないものの、一面乳白色の霧に包まれていて、やはり天気は下降線のようです。

発電機が回りだすのは4:00、その前に菓子パンと小屋で買った常温保存牛乳で朝食を済ませました。

降り出す前に出発しようと思ったのですが、この界隈「熊の出没情報」が多く出ており、ドラ吉一人での先行下山が少し不安だったので、幕営者の出発にあわせて、結局行動開始は4:48になりました。

降雨は必定でしたので、最初から合羽上下、スパッツ、ザックカバーの完全武装です。


早立ち


亀甲状土もしっとり濡れていました。


ガスの中の下山


涸れ沢を下りきった辺りでポツポツと降りだし、易老岳に至る頃には本降りの雨となっていました。

ここから易老渡まで、凡そ1500mの急降下です。

易老岳2


倒木の広場、特異な景観です。

「雨を楽しみながらゆっくり下りよう」と思っていたのですが、雨足が結構激しく、不安を覚えるようになりました。

雨量が多いと林道の法面が崩落したり、沢からの鉄砲水で林道に土砂が積もったりして、閉じ込められてしまうのではないか・・・・・。


倒木の広場


登山道は一部川のようになり、傾斜の強い部分は滑りやすく、足を踏ん張る為疲れもピークです。

標高2354mの易老岳から900mほど下り、面平に出ました。

傾斜が緩み窪地のようになった場所で、辺りには手付かずの直径1m越えの檜の大木が何本も立っています。


面平


最後の300mの下りは「膝が笑う」ほどの急降下、遠山川の川音が聞こえた時には思わず万歳を叫んでしまいました。

ついに易老渡に着きました。


易老渡
遠山川に架かる橋


車を置いてある便ヶ島まで、林道をゆっくり遡ります。

充実した三日間の山行の思い出を反芻しながら、無事帰り着くことが出来ました。

南アルプスの奥深ささを再確認した山旅でした。

遠山川はコーヒー牛乳のような濁流となっていましたが、幸いにも林道に被害は無く、帰途に着くことが出来ました。


聖光小屋に下山



<今日のデータ>

行動時間5時間35分
歩行距離9,3km
最大標高差1,667m
獲得標高上り 335m
下り 1,885m



















かぐらの湯


下山後は遠山郷の かぐらの湯 に寄って四日間の汗をさっぱり流しました。

寝湯と打たせ湯で本当に疲れが取れました。


さあ、次回の山行は北アルプスかな。







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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

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静かな南ア南部ですね。

ドラ吉様

南ア南部は静かな山域で私も大好きです。
上河内岳・茶臼岳は私も5月に上りましたが、竹内門~上河内肩までの風が強く難儀したことを思い出します。
色々な天候の中、山も色々な表情を見せてくれます。

ドラ吉さんBLOGはブックマークに登録してあり何時も見ています。
お互い健康に留意し楽しい山登りを続けましょう。

わたしも今週末は北アルプス方面へ入ります。
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Author:kdorakichi
横浜生まれで現在は柏の住民です。
野球はドラゴンズ、サッカーはレイソルを熱烈に応援しています。
妻のポチと楽しく山を歩いています。

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