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紅葉の天狗原周遊(2012.10.4-6)

紅葉の天狗原

今年の紅葉山行は年初から「天狗原周遊」と決めていました。

天狗池に映る「逆さ槍」、憧れの景色です。

紅葉の仕上がりは素晴らしいとの事前情報もあり、期待に胸が膨らみます。

三連休の大混雑を回避するため、有休を利用して4日(木)に上高地に入りました。






一日目(上高地→ババ平)

2012年10月4日(木)  曇りのち晴れ、一時雨  ドラ吉単独


<行程>

上高地(6:15)→明神(7:06-7:10)→徳澤(7:55-8:05)→横尾(8:58-9:10)→一ノ俣(10:09-10:15)→槍沢ロッジ(11:01-11:31)→ババ平(12:22)


<ルート図>





ここ数年、登山ブームと言うか涸沢ブームと言うか、紅葉シーズンのこの時期は上高地一帯が大混雑となっています。沢渡の駐車場が確保できなければ何も始まりません。
仕事の段取りをつけて、有休・振休を使って4日の深夜2:00に沢渡市営第二駐車場に滑り込みました。
この時点で7割程の入り、第一駐車場は既に満車でした。

仮眠を取り4:30に起床、例によってコンビニおにぎりで朝食を済ませ、身支度を整えます。
今回は昨年7月の早川尾根縦走以来の久々のテント泊山行、負担重量20kgが若干気になりますが、ババ平までは標高差486m、まあ何とかなるでしょう。

ザックを背負うと早速タクシーの運転手さんが寄ってきました。
「タクシーを使わない?」
「一人では4000円がもったいないな」と答えると、集めてくるから待っててと言って辺りを回ってきて、今風の格好をしたカップル二組を連れてきました。
5人相乗りで@800円、最初からラッキーなスタートです。

沢渡を発つ時はポツポツ雨が降っていましたが、「大丈夫、今日は晴れるから」と言う運転手さんの言葉がとても心強かったです。

到着したバスセンターはまだ人影もまばら、登山届を提出して二泊三日の山旅を静かにスタートさせました。

河童橋から見上げる岳沢は残念ながらガスに包まれていました。



ガスの岳沢


それでも遊歩道を進むうちに、梓川対岸の明神岳5峰がくっきりその姿を見せてくれました。

嬉しい、好天が期待できそうです。


明神岳5峰


河原の奥に屏風岩と中山、「帰ってきたぞ!」と思わず心の中で叫んでしまいました。


屏風岩と中山


歩き始めて1:40、20kgを背負っている割には良いペースで徳澤に到着しました。

まだ、余裕の野営場です。

徳澤野営場


見上げると樹間に青空が広がり、前穂も頭を覗かせていました。


テン場から


次のポイント横尾はまだまだ静か、横尾大橋のたもとのかつらの木は半分黄葉していました。


横尾とかつらの木


横尾で休む登山者の大半は橋を渡り、涸沢に向かって行きました。

槍沢に向かう登山者はほとんどいません。

やがて本格的な登山道が始まります。 槍沢ロッジの小屋番さんによって下草が刈り払われ、とても歩きやすい登山道です。


静かな登山道


足許には椎茸のような茸、否が応でも秋の訪れを感じさせます。


秋の訪れ


槍沢の左岸をゆっくり詰めていきます。


槍沢に沿って


小さな水力発電機が目に留まれば、槍沢ロッジももうすぐです。


水力発電


上高地を発っておよそ5時間、漸く槍沢ロッジに到着しました。

ここでババ平の幕営料を支払います。 


槍沢ロッジ


槍と見まがうカブト岩。


カブト岩


カエデの黄葉、ババ平も直ぐそこです。


カエデの黄葉


12:22ババ平到着、テン場はガラガラ、旧小屋跡の石積み前の一等地に設営しました。(左のテント)

設営完了12:50、テントに入って寛いでいると13:10頃から雨が降り出しました。

その雨も一時間ほどで止み、一安心です。


ババ平


槍沢の対岸の横尾尾根の紅葉もかなり進んで来ています、明日の天狗原がとても楽しみです。


横尾尾根の紅葉1

横尾尾根の紅葉2


持ち上げたウイスキーをチビチビやりながら、「1Q84」を読む至福の時、こんな時間を大切にしたいと思います。

結局今日のテン場は19張り、静かに夜が更けていきました。



<今日のデータ>

行動時間6時間07分
歩行距離15,9km
最大標高差506m
獲得標高上り 926m
下り 446m

















二日目(ババ平→天狗池→中岳→大喰岳→槍ヶ岳→ババ平)


2012年10月5日(金)  霧のち晴れ


<行程>

ババ平(5:41)→大曲(6:05-6:10)→天狗原分岐(7:00)→天狗池(7:46-8:02)→天狗原下降点(9:50-10:00)→中岳(11:00)→大喰岳(11:40)→槍ヶ岳山荘(12:07-12:23)→槍ヶ岳山頂(12:41-12:50)→槍ヶ岳山荘(13:04-13:26)→殺生ヒュッテ分岐(13:46)→坊主岩小屋(14:08)→天狗原分岐(14:53-14:57)→大曲(14:23)→ババ平(15:46)


<ルート図>





3:00を過ぎる頃から槍沢ロッジを早立ちした登山者が、ドラ吉のテント前を通過し始めました。

4:30、そろそろ起きましょう。 5:41、今回のメインイベントの始まりです。

歩き始めてすぐ、スノーブリッジの登場、10月のこの時期に残る雪にビックリです。

スノーブリッジ


正面、東鎌尾根がモルゲンロートに輝き始めました。


東鎌尾根のモルゲンロート1

東鎌尾根のモルゲンロート2


水俣乗越への分かれ道「大曲り」、ここで着ていた合羽を脱いでウェア調整。


大曲り


前方にツバメ岩が見えて来ました。


ツバメ岩


見ると虹が架かっています。  

虹の橋のたもとに旅立った愛犬パディを思い出し、少し感傷的になってしまいました。


虹がかかる


横尾尾根の紅葉も見事です。


横尾尾根の紅葉3


7:00、天狗原分岐に到着。 進路を南に取り、天狗池を目指します。


天狗原分岐


岩礫の大斜面、ツバメ岩の東側をトラバースして行きます。


岩礫の大斜面


ツバメ岩とナナカマド。


ツバメ岩とナナカマド


ナナカマドが真っ赤に燃えています。 


燃えるナナカマド


黄葉したオオヒョウタンボク、赤い実が素敵なアクセント。


オオヒョウタンボクの黄葉と赤い実


本当に見事な紅葉です。  やって来て良かった!


見事な紅葉

見事な紅葉2


天狗池だ!


天狗池だ!


楽しみにしていた天狗池、しかし槍が見えません!

残念ながら殺生ヒュッテから上はガスの中です、


槍が見えない!


「逆さ槍もどき」で勘弁して下さい。


逆さ槍もどき


暫く待っていたのですが、ガスが切れるまで時間がかかりそう。

先の長い山旅なので諦めて岩塊を登り返すことにしました。


岩塊を登り返す


天狗池を振り返ります。


天狗池を振り返る


横尾尾根のコルを目指します。 天狗原の紅葉を堪能して下さい。


横尾尾根のコルへ1

横尾尾根のコルへ2


コルに至る直前、槍が姿を現しました!


槍が見えた!


天狗池からのんびり50分、横尾尾根のコルに到着しました。


横尾尾根のコルから1
北穂と前穂



横尾尾根のコルから2
横尾右俣と屏風岩



横尾尾根のコルから3
遠く富士山と南アルプス



横尾尾根のコルから4
横尾尾根と常念岳。




南岳
南岳


常念山脈
常念山脈


中岳から槍1
中岳から槍ヶ岳への稜線


北穂・前穂
北穂・前穂


横尾尾根上部は悪場が続きます。


ハシゴ
ハシゴ


鎖場
鎖場


天狗池から1:50、漸く天狗原下降点に到着しました。

ガスもすっかり上がり、絶景が広がります。

こんなに素晴らしい天候のもとで、静かに絶景をを堪能でき、夢のような世界です。

天狗原への下降点



南岳から穂高
南岳から穂高への稜線


中岳から槍
中岳から槍ヶ岳への稜線


槍沢
槍沢


東鎌尾根の奥に燕岳
東鎌尾根の奥に燕岳


ジャンダルム
右奥にジャンダルムが見える


笠ヶ岳
笠ヶ岳


3000m峰3座をバックに
3000m峰3座をバックに記念撮影


ガレ場を慎重に進み、中岳山頂を目指します。


中岳への上り



中岳山頂
中岳山頂


大喰岳側への下り始めはハシゴ。


中岳の下り


途中、薬師・鷲羽・水晶の名峰が目に留まりました。


薬師・鷲羽・水晶


大喰岳山頂、ここからの槍は首を右に傾げています。


大喰岳山頂


槍ヶ岳山荘の奥に立山連峰。


槍ヶ岳山荘と立山


穂先を見ると数人しか取り付いていません、平日登山の有難さが身に染みます。


穂先



飛騨乗越
飛騨乗越


槍テン場は一張りもなく、まさに嵐の前の静けさです。(奥は大喰岳)


槍のテン場と大喰岳


さあ、いよいよ穂先に取り付きます。


穂先に取り付く


小槍と裏銀座の山々。


小槍と裏銀座の山々


4年振りの槍ヶ岳山頂です。


槍ヶ岳山頂にて


山頂からの展望をお楽しみください。


独標
独標


北鎌尾根を登る人
北鎌尾根を登る登山者(中央水色のウェア)


山頂から立山
立山


山頂から薬師・鷲羽・水晶
薬師・鷲羽・水晶


山頂から黒部五郎・北ノ俣・双六・三俣蓮華
黒部五郎・北ノ俣・双六・三俣蓮華


山頂から西鎌尾根
西鎌尾根


山頂から東鎌尾根と常念岳
東鎌尾根と常念岳


山頂から穂高連峰
穂高連峰


申し訳ないような大展望を満喫させて頂きました。

そろそろ下山を開始しましょう。

下山開始


後ろ髪をひかれる思いで、振り返ります。


槍を振り返る



坊主岩小屋
坊主岩小屋


楽しかった一日、グリーンバンドから槍にお別れです。


グリーンバンドから槍にお別れ


槍沢の紅葉(黄葉)を愛で、余韻に浸りながらベースキャンプに戻りました。


槍沢の黄葉

槍沢の紅葉1

槍沢の紅葉2

槍沢の紅葉3

槍沢の紅葉4


行動時間10時間、素晴らしい一日でした。


<今日のデータ>

行動時間10時間05分
歩行距離12,0km
最大標高差1,214m
獲得標高上り 1,418m
下り 1,492m




















三日目(ババ平→上高地)


2012年10月6日(土)   曇り


<行程>


ババ平(7:10)→槍沢ロッジ(7:33-7:35)→一ノ俣(8:02-8:07)→横尾(8:49-9:06)→徳澤(9:45)→明神(10:29-10:36)→上高地(11:23)



<ルート図>





今日は連休初日、上高地から涸沢、槍沢を目指して大軍団が押し寄せて来るはず。

上高地6:00スタートの先頭が横尾に着くのは9::00前。

それまでに横尾に着くため撤収は7:00目標としました。


槍沢右岸の紅葉
槍沢右岸の紅葉


槍沢の流れ
槍沢の流れ


間もなく横尾、意外と静かだなと思っていたら・・・・・。


間もなく横尾


やはり横尾は大賑わい。


大賑わいの横尾


トイレの行列、ご苦労様です。


トイレの行列


次から、次から押し寄せる軍団、恐ろしい位です。(カメラを向けるのは失礼かなと撮影は控えました)

三人横に広がって歩き、登山道をふさいで平気なグループも。

おしゃれな服装もいいけど、その前に登山道の歩き方をしっかり学びなさいと一喝してしまいました。

戻ってきた徳澤はまだ余裕がありました。

徳澤に戻る


テン場の奥に広がるテント群、ひょっとして常設テントでしょうか。


常設テント?


楽しかった紅葉山行もいよいよフィナーレ、吊り尾根も見納めです。


穂高にお別れ



<今日のデータ>

行動時間4時間13分
歩行距離15,6km
最大標高差562m
獲得標高上り 360m
下り 852m












時間差出撃のメリットを享受し、天候にも恵まれ最高の紅葉山行となりました。

帰路の高速道路も渋滞することなく、5時間程で帰宅することが出来ました。

帰宅後、穂高岳山荘の宮田八郎さんのブログを拝見すると、6日の涸沢のテントは1100張りを数えたとか。

さらに午後から稜線は雪となり、結構危険な状況になったらしい。

滑落事故も発生、テン場でもレスキューが発生、各小屋とも大忙しだったようです。

いやはや正に「涸沢狂想曲」ですね。

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テーマ : 山登り
ジャンル : 趣味・実用

コメント

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お帰りなさい

紅葉旅お疲れ様でした。
6日は槍目指して叫んでみたんですよ・・・

雪の季節がきたら、ポチさんの復帰記念でスノーシューに行きましょうね。

すばらしい紅葉ですね。

ドラ吉様、すばらしい紅葉ですね。
2日早く入山するなんてすごいですね。
紅葉時期に槍穂に行けない分ドラ吉さんの写真をみて思いを馳せています。

また写真を楽しみにしています。

No title

BAKUさん、今晩は。 コメントありがとうございます。
槍の山頂から立山もしっかり見えましたよ。

10/21(日)が生憎出勤日で尾瀬はご一緒できませんが、10/28の前白根山には参加させて下さい。

11月の天狗も参加できそうです。 詳細が決まりましたら是非教えて下さい。

見事な紅葉ですね

ドラ吉さん どうもです

天狗原の紅葉 ドンぴしゃでしたね
青空のもと稜線散歩 とても気持ち良さそうです

平日の静かな山行 最高ですね


わたくし 連休真っ只中に 思いのほか静かな山行を
楽しむことができました

これからの季節は 近場の低山の紅葉も
楽しみですね

はじめまして。

さっそく拝見させていただきました(^^ゞ
丁寧なレポですね。
しかも行ったばかりの場所でしたから共感できて楽しかったです。
槍ヶ岳を入れると達成感、充実感があって最高ですね♪
羨ましく拝見しました。
展望など楽しませていただきました♪
逆さ槍は私たち同様残念でしたけど、ガスが晴れてよかったですね~。
それにしてもこちらの紅葉は見事でした。
また行きたくなりますね。
素晴らしいブログ、こちらこそ参考にさせていただきます(^^ゞ

光栄です

sanaeさん、お立ち寄りいただきありがとうございます、光栄です。
お二人の行動力とバイタリティーには常々感服しておりました。
これからもお二人を見習って、ポチと二人で楽しく山あるきを続けていきたいと思います。
また、寄せていただきますね。
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プロフィール

kdorakichi

Author:kdorakichi
横浜生まれで現在は柏の住民です。
野球はドラゴンズ、サッカーはレイソルを熱烈に応援しています。
妻のポチと楽しく山を歩いています。

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